鶏眼(ウオノメ)、胼胝腫(タコ)│川端皮膚科クリニック(東京・調布市・仙川)

鶏眼(ウオノメ)と胼胝腫(タコ)は、どちらも皮膚が圧迫や摩擦によって厚くなる症状ですが、発生する場所や形状に違いがあります。これらは通常、足の不適切な靴や不自然な歩行による繰り返しの圧力が原因で起こります。

鶏眼(ウオノメ)について:
鶏眼は、皮膚の特定の部位に圧力が集中して硬化し、中心がとがった痛みを伴う硬い核を持つ小さな丸い突起です。この硬い核が周囲の組織を圧迫するため、歩行時などに痛みを感じることがあります。鶏眼は主に足の指の関節の上や側面に発生しますが、手にできることもあります。

胼胝腫(タコ)について:
胼胝腫は、皮膚の広い範囲が均一に厚くなる症状で、特に足の裏や手のひらに見られます。これは主に摩擦や持続的な圧力によって生じ、鶏眼よりも広がりがありますが、鶏眼のような痛みを伴う硬い核はありません。胼胝腫は摩擦や圧力を受ける場所を保護するための体の自然な反応として形成されます。

予防と治療:
予防には、適切なサイズと形の靴を選ぶこと、必要に応じてインソールやパッドを使用することが重要です。また、定期的に足のケアを行い、硬くなった皮膚を柔らかくすることも助けになります。

治療方法には以下のようなものがあります:

角質除去剤: サリチル酸を含むクリームやパッチがあり、厚くなった皮膚を剥がすのに役立ちます。
物理的除去: 医師による切除や削り取り。自己判断で行うと感染のリスクがありますので、専門家の診断と治療を受けることが推奨されます。
保護パッド: 圧力を分散させるために使用され、症状の軽減に役立ちます。
足の痛みや不快感がある場合、または自己処理が難しい場合は、皮膚科や足病医(ポディアトリスト)に相談することが重要です。適切な治療を受けることで、症状の改善と再発の防止が期待できます。