アトピー性皮膚炎 │川端皮膚科クリニック(東京・調布市・仙川)

◯アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は、長期間にわたる炎症性の皮膚疾患であり、特に幼少期に多く見られますが、大人になっても症状が続くことがあります。この疾患は、遺伝的要因と環境要因が複合的に関与していると考えられています。主な症状には、極度のかゆみ、赤み、皮膚の乾燥、そして時にはびらんや液体の滲出が見られます。

●アトピー性皮膚炎の治療方針
スキンケア:
・保湿
刺激の少ない、無香料の洗浄剤を使用し、肌をやさしく洗います。
皮膚の乾燥を防ぐために、定期的に保湿剤を使用します。

特に入浴後は水分が蒸発する前に保湿剤を塗ることが重要です。

・炎症の管理
炎症を抑えるために、医師の指示に従って局所ステロイドを使用します。
使用期間や強度は症状の程度に応じて調節されます。

非ステロイド外用剤:にはタクロリムス軟膏やピメクロリムスクリームなどがあり、これらはステロイドの代替として使用されることがあります。

・トリガーの管理
アレルゲンや刺激物(たばこの煙、強い洗剤など)を避ける。
食物アレルギーが関係している場合は、特定の食物を避けることが推奨されることがあります。

・薬物療法
抗ヒスタミン薬は、かゆみを軽減するために使用されます。
重症の場合には、シクロスポリンなどの薬が使用されることがあります。

・教育とサポート
患者や家族への教育を通じて、日常のスキンケアや症状の管理方法について理解を深めます。
必要に応じて、心理的なサポートやカウンセリングを提供することも重要です。

アトピー性皮膚炎の治療は個々の症状に合わせてカスタマイズされるため、症状の改善と管理のためには専門医と密接に協力することが重要です。
定期的な診察と適切な治療の調整が必要となることが多いです。